稲荷神社

施設情報

住所
〒279-0001 千葉県浦安市当代島
電話
047-352-2883
定休日
営業時間
備考
WEBサイト
http://urayasu-inarijinjya.com/index.php

豊受大神を祀る稲荷神社は、元禄2年(1689)、武蔵国小岩村(現江戸川区)の善養寺から移し祀ったものといいます。
その後破損したため、明治4年(1871)に改築され、同41年(1908)に本堂と拝殿を再建していますが昭和19年11年27日米軍機の爆弾により破壊されたため、同34年再建。
さらに同59年6月に改築され、現在に至っています。
稲荷神社は古くから疱瘡(ほうそう)に霊験があるとされ、嘉永年間(1848~54)には、社内にある小石をいただいて帰る物が、市をなしたほどであるといいます。
約1,683平方メートルある境内には八幡神社と大海津見神社の二社、富士塚があります。
また、本堂右手奥に大鯨の碑があり、これは、明治8年(1875)に浦安沖の漁場三枚洲で鯨を生け捕りにした漁師が奉納したもので、戦前は東京湾でも迷い鯨が捕れたそうです。

【浦安三社祭】
浦安には旧村ごとにそれぞれの鎮守様があります。
堀江の清瀧神社、猫実の豊受神社(神明宮)、当代島の稲荷神社です。
それぞれ祭日はもとは10月14日・15日、あるいは10月15日・16日に行われ、清瀧神社、豊受神社では神楽を奉納し、稲荷神社では豊年祭りを行っていました。
大正時代から神輿(みこし)が登場し、大正の末には4年に一度、6月14・15・16日に三社が合同で大祭を行うようになりました。
三地域から繰り出される神輿は神社の神輿だけではなく、町内会の神輿や子供の神輿もあり、個人で出す神輿もあり、多くの神輿が浦安中を練り歩く盛大な祭りです。
大祭前夜は「宵宮」。清瀧神社、豊受神社、稲荷神社には神輿に神様の魂を入れる「御魂(みたま)入れ」の儀式を行うため町内の神輿が続々と集まってきます。
宮司が一基一基の神輿にお祈りをし、お礼(おふだ)を入れます。「お礼は神様の魂。これを入れて、初めて神輿が神様になる」と、言い伝えられています。御魂入れは、夜に始まります。境内の一切の明かりを消した暗闇では、カメラのフラッシュも厳禁です。神輿は60基以上。見物の人も含めると2000人以上が集まります。この儀式で、祭りが神事であることが伝わってきます。
「マワセ、マワセ」の声とともに、神輿を地面すれすれまで下げて回る地すりのあとで「ヨイヨイヨイ」と3回繰り返し「ソレッ」の掛け声とともに、神輿を高くほうり上げるそんな独特の作法も健在です。
「マイダ、マイダ」という掛け声も、浦安特有のものです。
神輿を担ぐ勇姿を眺めながら、また神輿を担ぎながら、浦安の祭りに込められてきた、人々の想いを体験してみませんか。